2021年9月22日午後6時30分より、全友会例会が開催され、「都議選に挑戦した理由」をテーマに、五十嵐衣里先生(68期、第二東京弁護士会、東京都議会議員)によるオンライン講演が開催されました。また、この講演会には、新宿区議会議員であった三雲崇正先生(第二東京弁護士会)にもゲストスピーカーとして参加して頂きました。 五十嵐先生は、令和3年7月4日の東京都議会選挙(武蔵野市選挙区)に当選され、都議選に立候補されるまでは、中学卒業後に飲食店のホールスタッフや4トントラックの運転手などのアルバイト生活を送った後、高卒認定試験を受けて大学(夜間主コース)次いで法科大学院に進学し、新司法試験に合格して司法修習後は国会議員の政策担当秘書を務めたという異色の経歴をお持ちの先生です。 講演では、弁護修習期間中に、労働事件を多く担当する法律事務所に配属され、毎日ひっきりなしに法律相談が寄せられている状況を見て、政策をつくる立場からより多くの人たちを守りたいと考え、国会議員の政策担当秘書になったこと、その後、現場の声を聞こうと考えて法律事務所に所属したこと、そして突然の都議選への立候補の打診に対して、弁護士業との両立の可否等に悩みながらも立候補した経緯等を、それぞれの場面の写真を多数交えてご説明頂きました。五十嵐先生は、15年間のフリーター生活が自分の原点であり、どんな家庭に生まれるかで人生が決まることがない、経済的に苦しくても教育を受けられる、苦しいときに住居を確保できる、仕事を見つけられる、そのような施策を今後はつくっていきたいとの抱負を語られました。 また、三雲崇正先生からも、ご自身の新宿区議会議員としての実体験を交えながら、外資系法律事務所から国会議員の政策担当秘書となり、そして新宿区議会議員に当選された経緯や、弁護士として問題の原因を探求し、人権や権利義務の観点から物事を整理していく考え方等が、区議会議員としての活動に大いに活かされてきたこと等をお話し頂きました。 五十嵐先生も三雲先生も、議員としての日々の活動の積み重ねから大きなものを変えていこうとする信念をお持ちであり、そのために弁護士として培ってきた知識及び経験を活かしてご活躍されていることがとても印象的であり、私自身も、一弁護士として目の前の一つ一つの案件を処理していくことの大切さを改めて知る貴重な機会となりました。 ご多忙のところ、お時間を割いて頂いた五十嵐衣里先生及び三雲崇正先生には、この場をお借りして、改めて心より御礼申し上げます。五十嵐先生、そして三雲先生をこれからも応援していきましょう。 お知らせトップへ